| トップページ > 20080523 | ||||
入院ならず
入院当日でした。
朝から父は覚悟を決めたような様子。
母と洗面器。
マンションを出るまで洗面器を持っていくかいかないかで父と母は対立していました。
明日から土日に入り、何をする為に入院するんだろう、まだ検査があるのかな・・と思っていましたが、今日は入院生活や手術の手順、治療の注意点などを麻酔科の医師などそれぞれの担当から説明がありました。
なかなか進まなくて、待ちぼうけばかりに父は苛々。
そのうちぐったりと疲れたようでした。
真吾先生から最後の手術のリスク、回復までのだいたいの目安の説明があり、同意書にサインをしました。
合併症とは沢山あるのですね・・・。
肺炎、血管が詰まる事による心筋梗塞や脳梗塞。
傷口や体内の細菌感染。
声が出なくなる可能性。
縫った部分が上手くつながらない可能性。
薬の副作用。
などなど・・・。
全体の約30%の方がなんらかの合併症を起こすのだとか。
ただ重篤な合併症にはならないように沢山の注意が払われ、、また合併症の兆候をいかに早く見つけるかを徹底するそうです。
手術をしても死に至る方は約1%だそうです。
これはとても高い確率なんだそう。
肺癌、胃癌、大腸癌だどはこれが0.1%程度だそうです。
なんでよりによって食道癌に・・と思わずにはいられません。
手術で、肋骨を二本切るそうで、
「人工的に肋骨を二本骨折」するわけです。
そして術後シリコンのピンで留めて・・・。
食道を切除し、胃を喉まで引き上げますが、胃はお腹にあってこそ元気で、喉まで持ち上げられると血液循環などが変わり、機能が弱まるそうです。
縫った部分は通常3日でつながり、一週間で水分摂取から始まりますが、つながるまでに一ヶ月くらいかかる方もいるとか。
そうすると一ヶ月は点滴のみで過ごすそうです。
胃や食道は胃酸や唾液で溶けない細胞で包まれていますが、縫った部分はまだその細胞で覆われてないので、そこで飲食すると接合部分が溶けてしまいます。
何日かかろうとその部分がしっかり肉で覆われなければ飲食出来ないそうです。
そしてちょっと意外だったのが「床ずれ」のお話。
床ずれとは皮膚に潰瘍が出来てしまう程になるそうで、とても大変だそうです。
手術中は麻酔をしているので、痛いなどの感覚はもちろんなく、父の場合7時間にも及ぶ手術ですからその間に床ずれや血栓が出来るのを防ぐ為に、足にマッサージ機をつけたまま手術するそうです。
手術中にエコノミー症候群のようになってしまうのだそうです。
床ずれってもっと何日も寝たきりじゃなければならないと思っていましたが、人間ってほんの数時間同じ体勢でいるとすぐに血流が悪くなって血栓が出来、次に動いた時にそれが脳に詰まり脳梗塞になったり、潰瘍が出来る程皮膚状態が悪化するなんて知りませんでした。
父も同じ感覚だったようで、長い時間床ずれについて説明されたのは・・あまり聞いていないように見えました。
肺癌と同じく胸を切り、胃癌と同じく腹部を切り、咽頭癌と同じく喉を切る。
体の3箇所にもメスを入れ、3人分の手術を一度に一人で受けるのですから、負担が大きすぎます。
食道癌って恐ろしいです。
でもきっと父は大丈夫。
数十年間も山と海で鍛えられてきた体はきっと順調に回復すると信じています。
その反面今日の説明を聞いていたら、私なら駄目だろうな・・と思いました。
副作用が出やすくて、市販の風邪薬でさえ飲めないし。
アレルギーの確認も何度もしていましたが、それも私はひっかかる。
真吾先生が仰っていましたが、
基盤の体力や体ってやっぱり大きいそうです。
普段は何でもないことでも、免疫力が落ちると色んなものに感染したり、血を作れなかったり。
私は普段から免疫力が弱いですから、これ以上落ちたらどうにもなりません。
きっと薬の投与もかなり限られると思います。
今日はりゅうが朝熱を出して、父の病院に行けるか分からずにいましたが、けいちゃんがギリギリでりゅうを見ててくれて、私は病院に向かい、真吾先生の説明を聞けました。
これはきっと必然で、私ももっと体の基盤をあげろという事かなと思いました。
今日の真吾先生の話で思う事が沢山ありました。
やっぱり、今日の夜と明日はやる事がないそうで、外泊許可が下りました。
入院日に外泊許可。
これには驚きでした。
だったら昨日言ってよ〜!!!
って思いましたが、病院に一人ぼっちでいるよりはずっと良かったと安心しています。
あ〜!!
もうこんな時間。
今日はこれで終わります。
新たな癌が・・
昨日の父の検査の結果を聞きに行って来ました。
内視鏡で食道癌部分を見た結果は、抗癌剤で癌は小さくなったが、リンパ部分はあまり変わらないとの事。
リンパも切除するそうです。
食道はリンパとくっついている為転移しやすいそうですが、父は幸い食道とくっついてるリンパのみで他への転移はありません。
でも・・・。
昨日の内視鏡で新たに喉に極小さな癌がある事が分かりました。
現段階ではポリープのような感じですが、赤くなっているそうです。
これは地元の病院では見つける事が出来なかったくらい小さいようです。
もう少し調べて、取らなければいけないようなら切除するそうですが、内視鏡で取れるそうです。
心配なので、早めに切除しておいた方がいいのでは・・・と思うのは素人考えなんでしょうか・・。
他の血液検査やレントゲンなどは全て異常はありませんでした。
それにしても・・・何故こうも次々癌が出来てしまうんだろう。
膀胱癌、食道癌、咽頭癌に発展する危険のあるもの。
それも転移ではなく、別々に発病しているのです。
食道癌発覚後、けいちゃんと二人で癌の相談センターに行った時
「稀に次々癌を発症する人がいるんですが、本当に稀です。体質のようなものなんですが、稀なのでお父様は違うと思いますが・・。」
と言われました。
もしかして父はそうなんじゃないかと、不安が増します。
父も
「またどこかに癌が出来ると思う。」
と言っていました。
3箇所も別々に癌が出来れば、誰だってそう思います。
父も今日の話にはショックを受けていましたが
「深く考えないようにする。」
と言っていました。
でも夜は沢山お酒を飲んで、顔も体も真っ赤になる程。
どれだけ止めても、聞いてくれません。
「もしも手術で死んだら、今飲ませなかった事を後悔してお前は泣くだろうよ。」
と父は言います。
父の命を諦めるならそれもあるかもしれません。
でも今はまだそんな事は考えられない。
飲ませた事を後悔しても、飲ませなかった事を後悔はしない。
良く麻酔が効くように、飲まないで欲しいのに・・・。
でもどうしようもなく不安な気持ちも分かるのです。
26日の手術は午前9時から。
真吾先生が
「ご家族の方が、頑張ってねとかゆっくり話すなら8時には来て下さいね。」
と。
なんだがその言葉が、先生にとってはこの繰り返しが日常なんだなぁと思いました。
病院が終わってから、近くの公園に行きました。
整備がされてとても綺麗な公園でした。
「高層ビルと緑が東京ならではの景色だなぁ」
と父。
母も久しぶりの自然に嬉しそうでした。
そういえば今日も機嫌が悪かった母。
途中で突然直りました。
気性の激しい人です
明日は入院です。
私は今朝4時近くに眠り、朝7時に起床。
頭痛が酷くて最近毎日鎮痛剤を飲んでいます。
何故か父の病院に行くと頭が痛くなります。











